婚活を始めたころの私は、正直なところ、かなり無謀でした。
プロフィールを見て「いいな」と思ったらすぐにいいねを送り、マッチングしたらアプリ内でちょっとやり取りして、さっさと会う約束を取り付ける。それを週末ごとに繰り返していました。多い日には、土曜日に2人、日曜日に1人、合計3人と会うこともありました。
結果として、私はマッチングアプリで200人以上の方と実際にお会いしました。Pairs、with、Omiai、タップル、マリッシュ。複数のアプリを並行して使いながら、とにかく数をこなしていた時期があります。
でも、正直に言います。最初の100人との出会いは、ほとんど実りがありませんでした。
なぜか。それは「会い方」を間違えていたからです。
写真と全然違う。その繰り返しに疲れ果てた
婚活アプリで最初にぶつかる壁は、「写真と実物が違いすぎる」という問題です。
これは本当に、本当に多かったです。プロフィール写真では笑顔がとても素敵で、文章も丁寧で知的な印象。期待を胸にカフェに向かうと、全然違う人が座っている。そういうことが、何度も続きました。
写真の加工技術は年々進化しています。また、写真は「その人の一番いい瞬間」を切り取ったものです。実物と乖離があるのはある意味で当然なのかもしれません。でも、初回デートで「あれ?」となる落差は、お互いにとって辛いものです。
さらに、写真の雰囲気だけでなく、「プロフィールの文章と実際の話し方が全然違う」というケースも多くありました。文章ではとても落ち着いた、思慮深い印象なのに、実際に会って話してみると、まったく話が噛み合わない。逆に、プロフィール文が短くて不安だったのに、会ってみたらとても話しやすい方もいました。
テキストと実物は、必ずしも一致しない。これが最初の学びでした。
転機は「LINE電話」だった
200回の出会いの中で、私の婚活スタイルが大きく変わる転機がありました。
あるとき、マッチングした相手と少しやり取りをしていたのですが、なんとなく「実際に会う前に声を聞いてみたい」と思ったのです。思い切って「よかったらLINE電話してもいいですか」と送ってみました。
その通話が、とても自然に弾んだのです。
話していて、変に気を遣わなくていい。笑いのタイミングが合う。話題がすっと広がる。30分があっという間に過ぎていました。その方と実際に会ったとき、初対面のはずなのに、まるで旧知の仲のような自然さがありました。
それ以来、私は「LINE電話で波長を確かめてから会う」というスタイルに変えました。
電話で話してみると、驚くほどいろんなことがわかります。声のトーン、笑い方、話す速さ、間の取り方。テキストでは絶対に伝わらない情報が、10分の通話で凝縮されて伝わってくるのです。
「この人とは波長が合わないな」と感じたら、無理に会わない。「なんか話しやすいな」と感じた人だけ会う。この絞り込みをするようになってから、初回デートの「当たり率」が劇的に上がりました。
アプリ内のやり取りだけでは見えない人柄が、LINEの会話には滲み出ます。フィーリングが合うと確認してから実際に会うことで、初回デートの充実度がまったく変わりました。
もし今、マッチングアプリで「なかなかいい人に会えない」と悩んでいる方がいれば、まずこれを試してほしいのです。会う前にLINE電話で話してみる。それだけで、婚活の質がガラッと変わります。
コロナが、私に大切なことを教えてくれた
2026年、新型コロナウイルスが世界を変えました。
緊急事態宣言が出て、人と会うことができなくなりました。婚活もほぼストップ。あれほど精力的に動いていた私の活動が、突然、強制終了させられたのです。
でも、その時期に気づいたことがありました。
会えない中でも、LINEでやり取りを続けていた人がいました。その人との文章のやり取りが、不思議と苦にならない。むしろ、楽しい。返信が来るのが楽しみで、送るのも楽しい。
コロナ前に出会っていた彼女と、コロナ禍のLINEのやり取りを通じて、少しずつ距離が縮まっていきました。制限が緩和されて、また会えるようになったとき、私たちは自然な流れで付き合うことになっていました。
人と会えない時間が、本当に大切な縁を育ててくれたのです。
南池袋の公園での出会い
今の妻と初めて会ったのは、南池袋の公園でした。
マッチングアプリで出会い、アプリ内でしばらくやり取りをして、LINEに移行して電話で話して、「会ってみよう」となりました。
待ち合わせ場所は南池袋の公園。カフェではなく公園を選んだのは、天気が良かったからというシンプルな理由でしたが、今思えばあの選択は正解でした。開放的な場所で、肩肘張らずに話せた。
最初に会った瞬間から、変に緊張しなかったのです。
会話が自然に続く。沈黙になっても、不思議と焦らない。話していて、疲れない。
それまでの200回の出会いでは、「また失敗したかな」「次は何を話せばいいんだろう」と常にどこか気を張っていました。でも彼女といるときは、そういう力みがなかった。
「あ、この人と一緒にいると楽だな」
それが、最初に感じたことでした。
200人と会って辿り着いた、たった一つの答え
婚活を始めてから、私はたくさんのことを学びました。
写真だけで判断してはいけない。アプリ内のやり取りだけで会うのは早計。LINE電話で事前に声を聞く。複数のアプリを並行する。初回デートはカジュアルな場所で。
でも、200人と会い続けて、最終的に辿り着いた答えはシンプルでした。
「気疲れしない人が、正解だ」
一緒にいて疲れない。話していて楽。沈黙も苦じゃない。次に会うのが楽しみ。そういう相手が、自分に合っている人なのだと、ようやくわかりました。
婚活をしていると、つい「条件」で人を見てしまいます。年収、職業、身長、外見。もちろんそれらは大切です。でも、毎日一緒に過ごすことになる相手に一番必要なのは、「居心地のよさ」なのだと私は思います。
スペックが高くても、一緒にいて疲れる人とは長続きしません。逆に、ちょっと条件が外れていても、一緒にいて楽な人とは自然と距離が縮まります。
婚活で本当にいい人を見つけるための3つのこと
200人と会った経験から、具体的なアドバイスをまとめます。
1. 会う前にLINE電話で話してみる
写真とプロフィールだけで会う約束をするのは、もったいないです。10〜15分でいいので、電話で話してみてください。声のトーン、笑い方、話のテンポ。これだけで「会う価値があるか」がかなりわかります。
2. 初回デートは「気軽な場所」で
高級レストランや凝った演出は、最初は不要です。お互いに緊張しすぎて、本来の自分が出せません。カフェ、公園、軽く歩ける場所。気軽な設定の方が、素の相手が見えます。
3. 「居心地」を基準にする
デートが終わったあと、疲れ果てていませんか。それとも、なんか楽しかったな、また会いたいなと思いますか。スペックより「居心地」を判断基準にしてみてください。それが、長続きするパートナーを見つける一番確実な方法だと私は信じています。
最後に
婚活は、確かに大変です。うまくいかない日が続くと、本当に疲れます。私も何度も心が折れかけました。
でも、200人と会い続けた先に、今の家族がいます。
焦らなくていいです。でも、動き続けてほしいです。
自分に合う人は、必ずいます。それは、動き続けた人だけが出会える真実です。


