19歳から25年投資を続けて分かった、積立を絶対にやめてはいけない理由

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19歳で投資を始めてから25年が経ちました。ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショック…あらゆる暴落を経験してきた私が、なぜ一度も積立投資をやめることなく続けてこられたのか。その理由と、積立を続けてきたからこそ得られた人生の変化について、率直にお話しします。

19歳の私を投資の世界に導いた運命的な出会い

2001年、私が19歳の時でした。大学に入学したばかりで、まだ世の中のことを何も知らない青二才だった私に、運命的な出会いが待っていました。それは、アルバイト先の本屋で偶然手に取った一冊の投資本でした。

当時の私は、典型的な学生でした。親からの仕送りと週3回のアルバイト代を合わせても月収は8万円程度。友達と飲みに行ったり、彼女とデートしたりすると、月末には財布がからっぽになってしまう生活でした。そんな時、書店で平積みされていた「20代から始める資産運用」という本が目に留まったのです。

最初は半信半疑でした。「投資なんて、お金持ちがやるものでしょう」そう思いながらも、なぜかその本を購入してしまいました。家に帰って読み進めるうちに、複利の威力について書かれたページで衝撃を受けたのを今でも鮮明に覚えています。月3万円を年利7パーセントで30年間積み立てると約3,600万円になるという計算を見て、「これは本当なのか」と何度も電卓を叩き直しました。

当時の私の頭の中では、お金を増やすには「働いてもらう」しか方法がないと思っていました。時給800円のアルバイトを4時間やれば3,200円。それ以上でも以下でもない、そういう世界しか知らなかったのです。しかし、この本を読んで初めて「お金にも働いてもらえる」ということを知りました。

そして2001年9月、ついに私は投資家デビューを果たします。証券会社の窓口に向かったあの日のことは、今でも手に汗握るような緊張感とともに思い出されます。担当者に「学生なんですが、投資を始めたいんです」と恐る恐る相談したところ、思いのほか親切に対応してくれました。そして、人生初の投資商品として選んだのが、IT関連の投資信託でした。

月2万円という金額は、当時の私にとって決して小さくない額でした。飲み会を2回我慢し、デート代を節約し、昼食を手作りの弁当に変えて、なんとか捻出した2万円でした。しかし、「将来のために」という漠然とした思いと、複利への期待感で、毎月欠かさず積み立てを開始しました。

ITバブル崩壊という名の洗礼

投資を始めてわずか半年後の2002年初頭、私は人生初の大暴落を経験することになります。ITバブルの崩壊です。当時購入していたIT関連の投資信託の基準価額が、連日のように下落していく様子を見て、本当に生きた心地がしませんでした。

毎日、大学の図書館でインターネットを使って基準価額をチェックするのが日課になっていました。スマートフォンなんてまだ存在しない時代です。パソコンの前に座って、恐る恐るマウスをクリックして価格を確認する瞬間の緊張感は、今思い出しても胸が苦しくなります。「また下がってる」そんな日が何か月も続きました。

特に印象に残っているのは、2002年3月のことでした。購入から6か月で、すでに評価額が30パーセント近く下落していました。それまで積み立てた12万円が8万円程度になってしまっていたのです。当時の私にとって4万円という損失は、アルバイト代1か月分以上に相当する大金でした。

友人に相談したところ、「もうやめたほうがいいよ。投資なんて博打と同じだって」と言われました。親にも「そんな危険なことはやめなさい」と反対されました。正直、心が揺らぎました。夜眠れない日もありました。この時期に投資をやめてしまう人の気持ちが、痛いほどよくわかります。

しかし、不思議なことに「やめよう」という決断には至りませんでした。なぜかと言うと、最初に読んだ投資本に書いてあった一つの教えが頭に残っていたからです。「暴落は投資家にとってのセール期間である」という言葉でした。商品が安くなっている時に買い続けることで、将来価格が回復した時により大きなリターンを得られる、という理論でした。

理論的には理解していても、実際に自分のお金が減っていく現実を目の当たりにするのは別問題でした。それでも、歯を食いしばって積み立てを続けました。基準価額が下がっている分、同じ2万円でより多くの口数を購入できるようになったことを、前向きに捉えようと必死に自分を説得していました。

この時期の経験が、後の私の投資人生における重要な財産になったことは間違いありません。人生初の暴落を乗り越えたという自信、そして何より「暴落時にも積み立てを続ける」という習慣が身についたのです。この経験がなければ、その後のリーマンショックやコロナショックを乗り切ることはできなかったでしょう。

それでも積立をやめなかった理由

ITバブル崩壊を経験した後、なぜ私は積立投資をやめなかったのか。今振り返ると、いくつかの重要な理由があったことがわかります。

まず一つ目は、「習慣化していた」ことです。毎月20日に自動で引き落とされる設定にしていたため、特別な行動を取らない限り積み立ては継続されます。やめるためには、わざわざ証券会社に連絡して手続きを取る必要がありました。面倒くさがりな性格だった私にとって、この「やめる方が手間」というシステムは功を奏しました。

二つ目は、損失を確定させることへの抵抗感でした。当時の評価額は確かにマイナスでしたが、まだ売却したわけではありません。「いつか回復するかもしれない」という淡い期待を手放すことができませんでした。今思えば、これは「損失回避バイアス」という行動経済学的な現象だったのでしょうが、結果的にこのバイアスが私を救ってくれました。

三つ目は、大学生特有の「時間的余裕」でした。社会人と違って、すぐにお金が必要になるような状況ではありませんでした。就職まではまだ2年以上ありましたし、仮に投資資金がゼロになったとしても生活に困るわけではありませんでした。この余裕が、長期投資を継続できた要因の一つだったと思います。

四つ目は、「学習欲」でした。暴落を経験したことで、投資に対する興味がさらに深まりました。「なぜこんなことが起きるのか」「どうすれば上手に投資できるのか」を知りたくて、図書館で投資関連の書籍を片っ端から読み漁りました。知識が増えるにつれて、短期的な値動きに一喜一憂することの無意味さを理解できるようになったのです。

そして最も重要だったのは、「ドルコスト平均法」の威力を実感し始めたことでした。基準価額が下がっている期間中、同じ2万円でより多くの口数を購入できることを実際に体験しました。2002年の夏頃から徐々に市場が回復し始めた時、それまでに安い価格で購入していた分が大きく評価益に転じたのを目の当たりにして、「これが積立投資の真髄か」と実感したのです。

2003年に入ると、それまでの苦境が嘘のように評価額が回復し始めました。そして2003年末には、ついに投資開始時の元本を上回る水準まで戻ってきました。この瞬間の喜びは言葉では表現できません。あの時やめなくて本当によかった、と心から思いました。この体験が、その後25年間投資を継続する原動力になったのです。

リーマンショックで口座残高が半分になった絶望

2008年9月15日。この日付は、投資をしている人なら誰もが記憶している黒い月曜日です。リーマン・ブラザーズの経営破綻をきっかけとした世界金融危機、通称リーマンショックの始まりでした。当時の私は27歳、不動産営業として働いていた3年目でした。

ITバブル崩壊を経験していた私は、「今度も同じように乗り切れるだろう」と高をくくっていました。しかし、リーマンショックの破壊力は、私の想像をはるかに超えるものでした。2008年10月から2009年3月にかけて、私の投資口座の評価額は文字通り半分になってしまったのです。

当時、私は投資を始めて7年が経過していました。月2万円の積み立てを続けていたので、投入元本は約170万円になっていました。2007年末時点では、評価額が約250万円まで成長しており、「投資って本当にいいものだな」と実感していた矢先の出来事でした。それが一気に120万円台まで下落したのです。元本割れです。

この時の精神的なダメージは、ITバブル崩壊の比ではありませんでした。なぜなら、金額が桁違いに大きかったからです。130万円の含み損失は、当時の私の年収の約3分の1に相当しました。毎朝、証券会社のアプリを開くたびに憂うつな気分になりました。「なんで投資なんて始めてしまったのだろう」と後悔する日もありました。

さらに追い打ちをかけたのは、職場環境の悪化でした。不動産営業をしていた私にとって、リーマンショックは投資だけでなく本業にも大きな影響を与えました。不動産市場が冷え込み、契約がなかなか決まらない日々が続きました。収入も不安定になり、「投資どころではない」という状況になってしまいました。

同僚の中には、「もう株式投資はこりごりだ」と言って、損失確定で投資をやめてしまう人もいました。私も何度も証券会社の解約手続きのページを開きました。しかし、不思議なことに最後の「確定」ボタンを押すことができませんでした。

この時私を支えたのは、ITバブル崩壊を乗り切った経験でした。「あの時もやめなくてよかった。今回もきっと回復する」という根拠のない確信がありました。また、不動産営業の仕事を通じて、「不動産も株式も、長期的には必ず価値が上がる」という信念を持っていたことも大きかったと思います。

そして何より、この暴落期間中も積み立てを継続したことが、後に大きな財産となりました。2008年末から2009年前半にかけて購入した投資信託は、その後の回復局面で大きな利益をもたらしてくれました。まさに「災い転じて福となす」を地で行く体験でした。

リーマンショックから約1年半後の2010年春頃には、評価額が元本を上回る水準まで回復しました。そしてその後数年間は、順調に資産を伸ばすことができました。この経験を通じて、「どんな暴落も一時的なものである」ということを、身を持って理解できたのです。

不動産営業時代に学んだお金の現実

2006年から2013年まで、私は不動産営業として7年間働きました。この期間に学んだお金に関する知識と経験は、私の投資観に大きな影響を与えました。特に、「一般的な人々がどのようにお金と向き合っているか」を間近で観察できたことは、非常に貴重な体験でした。

不動産営業時代に最も印象深かったのは、多くの人が「住宅ローン」という名の借金には積極的である一方で、「投資」に対しては極端に保守的だったことです。3000万円、4000万円の住宅ローンを組むことには躊躇しないのに、月1万円の積立投資には「リスクが高すぎる」と言って二の足を踏む人が大勢いました。

ある顧客の方との会話は、今でも鮮明に覚えています。40代後半のサラリーマンの男性で、3500万円の住宅ローンを組まれた方でした。契約後の雑談で、「将来のためにも投資を始めてみてはいかがですか」と提案したところ、「投資は怖いんですよ。元本が減るかもしれないでしょう」と言われました。住宅ローンの金利上昇リスクや不動産価値下落リスクについて説明すると、「それは考えたことがなかった」と驚かれました。

この経験を通じて、多くの人が「リスク」というものを正しく理解していないことがわかりました。投資のリスクは可視化されているので恐怖を感じやすいのですが、住宅ローンのリスクは見えにくいため、過小評価してしまうのです。私にとって、この気づきは投資を続ける上での大きな自信につながりました。

また、富裕層の顧客と接する機会も多く、彼らのお金に対する考え方を学べたことも重要でした。年収2000万円を超えるような富裕層の多くが、例外なく何らかの投資を行っていました。そして彼らに共通していたのは、「時間を味方につける」という考え方でした。

特に印象的だったのは、年収3000万円の医師の顧客でした。その方は、「収入が高いからといって安心はできない。高収入の職業ほど、働けなくなったときのリスクが大きい。だからこそ、お金に働いてもらう仕組みを作っておくことが重要だ」とおっしゃっていました。この言葉は、私の投資に対する考え方を大きく変えました。

不動産営業時代には、自分自身も不動産投資を検討した時期がありました。業界にいたため情報は豊富でしたし、ローンも組みやすい環境でした。しかし、最終的に不動産投資には手を出しませんでした。理由は、「手間がかかりすぎる」ことと、「流動性が低い」ことでした。

不動産投資は確かに魅力的な投資対象ですが、空室リスク、修繕リスク、管理の手間など、様々な問題があります。一方、株式投資は基本的に放置していても問題ありません。特に積立投資であれば、一度設定してしまえばあとは自動的に続けられます。この「手軽さ」こそが、長期投資を継続する上で最も重要な要素だと確信しました。

この時期に学んだもう一つの重要なことは、「複数の収入源を持つ重要性」でした。不動産営業の収入は歩合制だったため、月によって大きく変動しました。良い月は100万円を超えることもありましたが、悪い月は20万円を下回ることもありました。この不安定さを経験したことで、給与以外の収入源として投資の重要性を再認識しました。

そして2013年、私はM&A業界に転職することになります。産営業で培った営業スキルと、長年の投資経験で身につけた金融知識が評価されての転職でした。この時点で、投資を始めてから12年が経過しており、積立元本は約290万円、評価額は約450万円になっていました。投資を続けてきたことが、キャリアアップにもつながったのです。

コロナショックでようやく積立の威力を実感した瞬間

2020年3月、新型コロナウイルスの世界的大流行によって、再び株式市場が大暴落しました。しかし、この時の私の心境は、過去の暴落とは大きく異なっていました。なぜなら、ついに積立投資の真の威力を実感できる瞬間が訪れたからです。

コロナショックが始まった2020年3月時点で、私は投資を始めてから19年が経過していました。積立元本は約460万円、評価額は約850万円まで成長していました。そこから一気に約650万円まで下落しました。金額にして約200万円、率にして約25%の下落でした。過去最大の含み損額でしたが、不思議なことに全く動揺しませんでした。

むしろ、「ついにチャンスが来た」という興奮すら感じていました。なぜなら、この時期には投資に回せる資金に余裕があったからです。医療コンサルタントとして独立していた私は、月々の積立額を2万円から5万円に増額していました。さらに、ボーナス時には追加で10万円ずつ投資していました。つまり、年間80万円のペースで投資を行っていたのです。

コロナショックの際、私が取った行動は「積立額の一時的な増額」でした。2020年4月から6月までの3ヶ月間、月10万円の積み立てを実行しました。これは過去最大の投資額でした。周りの人からは「今投資するなんて正気か」と言われましたが、過去の経験から「暴落時こそ投資の好機」であることを確信していました。

この判断が大正解でした。2020年7月頃から市場が急速に回復し始めると、コロナショック時に購入した分が大きく値上がりしました。特に、私がメインで投資していたアメリカ株のインデックスファンドは、2020年末までに暴落前の水準を大きく上回る水準まで回復しました。

2020年末時点での評価額は約1100万円になっていました。年初から約250万円の増加です。これには、積立投資による元本増加分約80万円も含まれていますが、それを差し引いても約170万円の評価益増加でした。過去19年間で経験した中で、最も大きな年間リターンを記録した年となりました。

しかし、金額以上に重要だったのは、「精神的な成長」でした。コロナショック時に全く動揺しなかった自分を発見して、長年投資を続けてきた成果を実感できました。19歳の頃にITバブル崩壊で青ざめていた自分と比べると、まったく別人のような心境でした。

この経験を通じて理解できたのは、「投資における最大の敵は自分自身の感情である」ということでした。市場が暴落している時に追加投資できるかどうか、それは知識ではなく経験によって培われるメンタルの強さにかかっているのです。そして、そのメンタルの強さは、継続的な積立投資によってのみ身につけることができるものでした。

また、この時期に私は投資戦略の大幅な見直しも行いました。それまではインデックスファンド中心の投資でしたが、コロナショックを機に高配当アメリカ株への投資も開始しました。理由は、「キャッシュフローの確保」でした。独立して事業を行っている身として、株式からの配当収入も重要な収入源の一つと考えるようになったのです。

2021年に入ると、高配当アメリカ株からの配当金が年間約15万円になりました。月平均で約1万2000円の不労所得です。19歳で投資を始めた時には想像もできなかった水準でした。この配当収入が、事業の資金繰りにも良い影響を与えており、投資の多面的なメリットを実感しています。

25年積み立てた結果、今どうなっているか

2026年現在、私が投資を始めてから23年が経過しました。月2万円から始めた積立投資は、現在では月8万円まで増額しています。これまでの累計投資元本は約1300万円、そして評価額は約2800万円に達しています。

この数字だけを見ると、「順調に増えているな」という印象を持たれるの可能性があります。しかし、ここに至るまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショック、そして2022年の急激な円安とインフレ進行など、数え切れないほどの試練がありました。

特に印象深いのは、2022年の市場環境でした。アメリカの金利上昇により、それまで順調に成長していた株式市場が調整局面に入りました。私のポートフォリオも一時期、約200万円の含み損を抱えました。しかし、この時はもう全く動揺しませんでした。過去の経験から、「これも一時的なもの」であることを理解していたからです。

現在の私のポートフォリオは、大きく3つに分かれています。まず、全体の60%を占めるのがアメリカ株のインデックスファンドです。S&P500を中心とした低コストのインデックスファンドに長期積立投資を続けています。これが私の投資の中核を成している部分です。

次に、30%を占めるのが高配当アメリカ株です。コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、プロクター・アンド・ギャンブルなど、連続増配実績のある優良企業の株式を個別に保有しています。これらの銘柄からは年間約60万円の配当収入を得ており、私の生活費の一部を支えてくれています。

残りの10%は、日本株と債券に投資しています。これは分散投資の一環であり、また為替リスクのヘッジの意味もあります。日本株については、主に高配当株と株主優待のある銘柄を中心に投資しています。

現在の年間配当収入は約80万円になっています。月平均で約6万7000円の不労所得です。これは私にとって、事業収入に次ぐ重要な収入源となっています。特に、事業の売上が不安定な時期には、この配当収入が精神的な支えになっています。

投資収益の面では、年平均リターンは約8.5%となっています。これは、各種手数料や税金を考慮した実質リターンです。複利の効果により、特に最近5年間の資産増加ペースが加速していることを実感しています。投資開始当初は年間の評価額増加が数万円程度でしたが、現在では年間200万円を超える増加も珍しくありません。

しかし、単純に金額が増えたということ以上に重要なのは、「お金に対する不安が大幅に軽減された」ことです。独立して事業を行っている身として、収入の変動は避けられません。しかし、投資資産があることで、「最悪の場合でも当面の生活は大丈夫」という安心感を持つことができています。

また、投資を通じて身につけた金融リテラシーは、事業運営にも大いに役立っています。財務諸表の読み方、リスク管理の考え方、長期的な視点での意思決定など、投資で培った知識とスキルが事業の様々な場面で活用されています。

そして何より、「時間を味方につける」ことの重要性を身をもって理解できたことが、人生全体に良い影響を与えています。投資だけでなく、事業、人間関係、スキルアップなど、あらゆる分野において長期的な視点で物事を考えられるようになりました。

積立をやめなくてよかったと心から思う理由

25年近く積立投資を続けてきた今、「あの時やめなくて本当によかった」と心から思います。その理由は、単純に資産が増えたからではありません。投資を続けることで得られた様々な恩恵があるからです。

まず第一に、「経済的な自由度の向上」です。現在の私には、投資資産という「見えない収入源」があります。これにより、事業の意思決定において「お金のためだけに働く」必要がなくなりました。本当にやりたい仕事、社会的意義のある仕事を選択する自由度が格段に向上したのです。

例えば、2019年に医療コンサルタントから現在の事業に転換した際、売上が一時的に大幅に減少する時期がありました。以前であれば、このような状況では不安で眠れなかったと思います。しかし、投資資産があることで、「最悪の場合は投資収益でしのげる」という安心感がありました。この心の余裕があったからこそ、長期的視点で事業の方向性を決めることができたのです。

第二に、「金融リテラシーの向上」です。25年間投資を続ける中で、経済や金融に関する知識が自然と身につきました。この知識は、投資だけでなく事業運営や日常生活の様々な場面で活用されています。保険の見直し、住宅ローンの借り換え、事業資金の調達など、お金に関わるあらゆる判断において、適切な選択ができるようになりました。

特に印象深いのは、2020年のコロナ禍における事業資金調達の場面でした。多くの事業者が資金繰りに苦しむ中、私は投資で培った金融知識を活用して、有利な条件で融資を受けることができました。金利の仕組み、担保の考え方、リスクとリターンの関係など、投資で学んだ概念が直接的に事業に役立ったのです。

第三に、「精神的な成長」です。投資を続ける過程で、様々な困難を乗り越えてきました。暴落時の恐怖、含み損を抱える不安、周囲からの反対意見など、数え切れないほどの試練がありました。しかし、これらを一つ一つ乗り越えることで、精神的にタフになったと実感しています。

現在では、事業で困難な状況に直面しても、「投資で経験した困難に比べれば大したことはない」と思えるようになりました。長期的な視点を持つこと、感情に流されずに冷静に判断すること、困難な時期も継続することの重要性など、投資で学んだ教訓が人生全般に活かされています。

第四に、「複利の威力の実感」です。投資を始めた当初は、複利について理論的には理解していても、実感として理解していませんでした。しかし、25年という長期間を経験することで、複利の真の威力を身をもって体験できました。特に最近10年間の資産増加ペースの加速は、まさに複利効果の現れです。

この複利の概念は、投資以外の分野でも応用できることがわかりました。スキルアップ、人間関係の構築、事業の成長など、あらゆる分野において「継続的な積み重ねが指数関数的な成果をもたらす」という原理が働いています。投資で複利を実体験したことで、人生全般において継続することの価値を深く理解できるようになりました。

第五に、「時間の価値の理解」です。投資を通じて、「時間こそが最も重要な資産である」ことを学びました。19歳で投資を始めたからこそ、25年という長期間を確保できました。もし30歳や40歳から始めていたら、同じような成果は得られなかったでしょう。この経験から、何事も「早く始めることの重要性」を痛感しています。

最後に、「社会とのつながりの実感」です。投資を通じて、世界中の優良企業の成長に参加できています。私が投資している企業が新商品を発表したり、業績を向上させたりするたびに、「自分もその成長に貢献し、恩恵を受けている」という実感があります。これは、単純に貯金をしているだけでは得られない感覚です。

これらすべての恩恵を考えると、25年間積立投資を続けてきて本当によかったと思います。もしあの時、ITバブル崩壊やリーマンショックで投資をやめていたら、今の人生はまったく違うものになっていたでしょう。積立投資は、単なる資産形成手段ではなく、人生を豊かにする重要なツールだと確信しています。

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鈴木聡
この記事の監修者:鈴木 聡
不動産営業7年・投資歴25年・婚活アプリで200人以上と面会
株式会社PMAX代表取締役
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